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模倣品天国の中国 最後に泣くのは?

2011年07月18日
 
【新唐人2011年7月19日付ニュース】中国当局は7月12日、模倣品の撲滅で大きな進展が見られたと発表。しかし、政府の発表した数字と中国での実情の間には、大きなギャップが見られます。これについて専門家は、中国で模倣品が氾濫する背景には、政府の無策と体制的な原因があると指摘しました。
 
中国・商務省の副大臣は12日、「9ヶ月にわたる模倣品撲滅運動の結果、大きな進展が見られた」と胸を張りました。
 
しかし知的財産権に詳しい北京の弁護士、王旭さんは、いまだに中国では模倣品があふれていると反論。この状態が続けば、知的財産権の所有者の利益が侵害されて、最終的には国に損害を与えると述べます。
 
知的財産権の弁護士 王旭さん:「知的財産権者の利益が大きく侵害されます。これが続けば、知的財産権者の開発への意欲をそいでしまいます。合法的権益が守られないからです。模倣品などこれらはすでにモラルの範囲を超え、権利侵害の域に達し、法律で罰するべきです」
 
同じく知的財産権に詳しい深圳の弁護士、李さんは中国の特殊な事情に触れます。
 
知的財産権に詳しい弁護士 李新淼さん:「技術革新の奨励は書面上だけです。特許についても触れ、技術革新を奨励しているものの、実際はコネを奨励しています。これが肝心です」
 
上海のある市民は、中国の教育制度の問題を指摘。政府の無策ぶりも批判します。
 
上海市民 俞忠歓さん:「中国の教育には問題があります。創造を奨励するのではなく、盗作を奨励します。模倣品撲滅も形だけです。根本には触れていません。毎年 撲滅を訴えていますが看板倒れです。実際 模倣品は増え続け、はびこる一方です」
 
当局の発表したデータにも、疑問を投げかけます。
 
上海市民 俞忠歓さん:「中国人の常識ですが模倣品だけではなく、当局の多くのデータは嘘です。我々の経験から見て、このデータは信頼できません」
 
今年5月、アメリカのソフトウェアの非営利団体は、去年、中国の模倣品の比率は78%に達したと発表。
 
通信技術関連の世界市場の動向を探る研究所の主任、アミー・ホワイトさんは2004年、中国の模倣品ソフトがもし10%減れば、中国経済は4年間で1200億元成長するだろうと指摘していました。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
【禁闻】中国盗版泛滥-最终害了谁.html
 

 

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